意義と目標

2014 年の「持続可能な開発のための教育(ESD)に関するユネスコ世界会議」はなぜ重要なのでしょうか。

それはこの世界会議がESDの転換点となるからです。

持続可能な開発を達成するには、政治的な調整や財政的なインセンティブだけでは不十分で、人々の思考、行動様式に根本的な変革が必要なのです。こうした変革をもたらすために教育が不可欠であることを、国際社会は長い間認識してきました。

ESDは、持続可能な未来を形作るために必要な知識、技能、生活態度、価値観を学ばせるもので、気候変動や貧困削減などの持続可能な開発に重要な課題を、授業や学習に取り込んでいます。また学習者が、そうした持続可能な開発のために行動を起こせるよう、参加型の授業、学習方法をも促進します。

2014年の世界会議は以下の4つの目標を掲げて開かれます。

1. 10年間の成果から
何が達成され、どのような教訓が得られたか?

世界会議では、DESD(ESDの10年)の実績、成果を検証します。

DESDの成功事例と世界中から寄せられたグッド・プラクティスを紹介します。また取組みにあたって直面した課題や得られた教訓を検証することで、今後のESD発展に必要な要を確認します。

2.万人にとってより良い未来を築くための教育の新たな方向付け
ESDは、質の高い教育の強化にどう役立つのか?

ESDは、社会、環境、経済面における21世紀の課題に取り組むための知識、技能、価値観の習得を可能にし、現状および21世紀の社会のニーズに応える、より適切な教育の実現を図ります。

「ESDはあらゆる人々の教育と学習のあり方に新たな方向性を示す」とした2009年のボン宣言に則り、今回の世界会議は、万人のための教育の質向上にESDが果たす役割の重要性を訴えます。

3. 持続可能な開発のための行動促進
ESDを通じて、持続性という課題にどう取り組めるのか?

持続可能な開発は、技術革新や政策的な枠組み、財政的なインセンティブだけでは達成できません。人々の思考、行動様式の変革が必要なのです。環境、経済、社会の相互依存のあり方に働きかけることのできるESDだからこそ、この変革を促進できるのです。

今回の世界会議では、ESDがいかにして持続可能な経済ならびに社会の構築に貢献するのか、また世界の多様なニーズに対応すべく持続可能な開発にかかる政策や行動を促進できるかを取り上げます。

4. ポスト2014のためのESDアジェンダの策定
私たちの共通の未来のための戦略とは?

世界会議は、DESD終了後のポスト2014年のESDプログラム枠組みの実践にとりかかります。

ミレニアム開発目標と万人のための教育の達成期限である2015年を目前に、ESDの世界会議がこのタイミングで開催されることには重要な意味があります。今後のグローバル教育・開発目標にも連動するESDの重要な役割を再確認します。

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